小児科|千駄木こどもクリニック|文京区千駄木の小児科・アレルギー科

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小児科

小児科|千駄木こどもクリニック|文京区千駄木の小児科・アレルギー科

小児科診療について

小児科診療について

  • 集団保育が始まると、様々な感染症にかかり体調を崩すことが多くなります。免疫をつけていくためには必要な過程ともいえますが、こどもは症状を訴えることが困難で、症状が急激に進行することがあります。どんな些細な症状でも構いませんので、ご心配であれば気兼ねなく受診してください。「いつもと違う」という親の直感が、病気の早期発見や体調不良の原因をつきとめる鍵となることもよくあります。ご相談ください。
  • 夜尿症の診療も行っております。

各症状と注意すべき点

発熱

  • 体温37.5℃以上を発熱、38℃以上を高熱と定義されています。
  • 体温は腋窩で接触式の体温計で計測することが推奨されます。おでこや耳に接触させずに計測する赤外線タイプの体温計は、正確に測定することが難しく医療機関のみで推奨されています。
  • 41℃を超えるような発熱でなければ脳への障害は起きないとされていますが、高熱時は水分食事摂取が不良になって脱水になったり、不機嫌で夜間眠れず体力を消耗してしまったりすることがあります。そのため38.5℃以上を目安にお子様の状態を鑑みながら解熱剤を使用するとよいと思われます。

注意する発熱

生後28日未満の発熱 重大な感染症の可能性があり、早期に受診してください。入院の必要性があることが多く、入院できる連携病院に紹介させていただく可能性があります。
3ヶ月未満の発熱 特に予防接種を受ける前の発熱は注意が必要です。迅速抗原検査や採血検査や尿検査を試行して、二次救急病院に紹介させていただく可能性があります。
長引く発熱 発熱が5日以上続くなど経過が長い場合は、川崎病や自己免疫疾患などの特殊な治療が必要なことがあります。

風邪症候群(かぜ)

鼻水、咳、咽頭痛、頭痛、発熱などが合わさったものを風邪症候群と呼びます。風邪の原因は80〜90%がウイルス感染によるものでウイルス自体は200種類以上いるといわれています。ウイルス感染症、つまりほとんどの風邪に抗菌薬は効きません。お子様自身の免疫力で治さなくてはなりません。つらい症状が少しでも軽減するように、対症療法のお薬を処方します。

鼻汁・咳

解熱後も咳・鼻汁の症状は2週間前後、長いと4週間以上持続する場合もあります。咳に関しては肺炎や喘息が原因のこともあります。症状が強い時や、経過が長い時は注意が必要です。
特定の状況で再現性のある鼻汁はアレルギー性鼻炎(ハウスダスト、花粉など)の可能性もあります。当院ではスギ、ヒノキ、ハウスダスト、ダニ等のアレルギー検査が指先の微量採血でできますのでご相談ください。

頭痛

頭痛は主観的な症状のため、こどもの頭痛は伴った症状から原因を特定することがあります。例えば、発熱や鼻汁を伴う頭痛は風邪によるものと考えられます。
嘔吐、けいれん、錯乱、意識障害、行動・人格の変化、神経学的機能異常(よく転ぶようになった、手がうまくつかえなくなる)などの症状が伴う頭痛は注意が必要です。

腹痛

小児の腹痛で最も多い原因としては便秘症です。日頃からお子様の便の頻度や硬さなど性状を把握しておくとよいと思います。
下痢や嘔吐を伴う時は、急性胃腸炎による腹痛のことが多いです。
鼠径ヘルニアや、精巣捻転、卵巣茎捻転、心筋炎などまれではありますが、気をつけなければならない腹痛もあります。症状の強さや経過によってはこまめな経過観察が必要です。

嘔吐・下痢

嘔吐下痢で注意しなければならないことは脱水です。経口補水液(OS-1®︎など)を用いた経口補水療法(ORT:Oral Rehydration Therapy)は中等度の脱水までであれば、世界的に点滴よりも推奨されています。
下の図はすでに脱水(中等度以下)になっているときのORTの方法の例です。最初に与える経口補水液の量が「初期補液」として記載されております。ご参考にしてください。

エビデンスに基づいたこどもの腹部救急診療ガイドライン2017より一部改変

エビデンスに基づいたこどもの腹部救急診療ガイドライン2017より一部改変